ふと、旅行に行きたくなる
いつも同じように朝起きて、ご飯食べて、授業を受けて、帰って寝る。
そんな当たり前で平凡な毎日を過ごしていると、ふと非日常を求めて旅行に行きたくなった。その夜に行きたい場所を決めて翌日の朝に出かけることにした。
中古の一眼レフを首に提げて家を出る。
目的地に到着すると、求めていたものが手に入ったような満足感が押し寄せる。もう帰ってもいいと思う。
しかし、せっかく来たのだから近くを散策してから帰るべきだ。そう思いながら沢山観光客と同じ方向に足を進める。
歩くのは疲れたから新しい目的地を決め、バスに乗ることにする。駅の広いバスターミナルから行きたい場所に向かうバス停に行く。無事にバスに乗れたかと思ったが、よく見てみると時間によって終点の場所が変わるバスのようだ。困った。
そう思っていると次のバス停の近くには観光客が沢山いる。どうやらそこは有名な観光場所だったようだ。
それを知ったら行きたくなるのは当然だ。バスを降りて観光する。
先程の駅のバスターミナルに戻り、バスの終点と時間を確認する。今度は行きたい場所に向かうバスに乗ることが出来た。案外、バスに乗り間違えることも面白いと思った。
バスが自分の目的地に到着するとここまで自分の力で来れたことに驚く。僕はあまり1人が好きではない。すぐ人に頼ってしまう癖がある。
その事もあり、「自分の力で」ということにとても嬉しくなる。
目的は達成したので、家に帰ることにする。来たルートを戻るのだと時間がかかるので近くの駅からそのまま帰ることにする。これ以降は全く問題なく帰ることができた。
これからも衝動的に旅行に行きたくなる時がくるのだろうか。
それなら当たり前で平凡な日常も悪くないのかもしれない。